はじめに

解決ファクトリ―の金岩です。東京・神奈川で数十店舗を展開するクリーニング会社様から、「工場内の過酷な暑さを何とかしたい」というご相談をいただきました。従業員の皆様がストレスなく働ける環境を整えたいという経営者様の熱い想いを受け、私は、最適な熱中症対策をご提案。今回はその改善事例をご紹介します。

真夏の工場を悩ませる「熱」の課題

ご相談いただいたお客様の工場では、クリーニング作業で発生する熱が常にこもり、特に夏場は室温が異常に上昇していました。この状況は、従業員の方々にとって大きな負担であり、経営者様は従業員の健康と働きがいを深く案じていらっしゃいました。

広大な工場スペースでは、通常のエアコンだけではなかなか全体を冷やしきれません。さらに、作業から発生する熱が排出されずに滞留することで、熱中症のリスクが高まるだけでなく、従業員の集中力低下や疲労に直結します。経営者様は、この根本的な課題を解決し、従業員が安心して働ける環境を求めていらっしゃいました。

最強タッグ！大型送風機「こでかファン500」と室外機ミストで涼しい工場へ

現地調査を行い、お客様の工場の特性を把握した上で、私は最適な熱中症対策として二つのソリューションをご提案しました。1つは、パワフルな大型送風機「こでかファン500」の導入、もう1つは、エアコンの効率を最大化する室外機ミストの設置です。

まず、大型送風機「こでかファン500」は、その名の通り、絶大な送風能力を誇ります。最大30m先まで風を送り届けることができるため、工場内に淀んだ熱気を効率的に外部へと押し出します。広々とした工場空間では、空気を入れ替え、熱気を排出することが非常に重要です。「こでかファン500」は、その圧倒的な送風力で、空間全体の空気の流れを作り出し、温度上昇を抑制します。

次に、エアコンのパフォーマンスを劇的に向上させる室外機ミストです。エアコンの室外機は直射日光にさらされると高温になりやすく、その熱を冷ますために余計な電力を消費します。これは電気代の増加だけでなく、エアコン本来の冷房能力を低下させる原因にもなります。

室外機ミストは、室外機に直接水を噴霧することで、水の気化熱を利用して室外機の表面温度を水温近くまで冷却します。これにより、室外機の負担が大幅に軽減され、エアコンはより効率的に稼働。結果として、消費電力を抑え、電気代の節約にも繋がるのです。

これらの提案について、お客様の経営者様には、それぞれの仕組みと期待できる効果、特にコスト削減のメリットについて詳しくご説明しました。

驚きの効果！体感温度が下がり、エアコン効率も大幅アップ！

ご提案にご納得いただき、早速、施工に取り掛かりました。大型送風機「こでかファン500」は、工場内の空気の流れを最大限に生かす位置に設置。そして、エアコンの室外機には、サイズに合わせて精密にミストノズルを取り付けました。

施工後、その効果はすぐに実感できました。大型送風機が稼働すると、工場内にこもっていた熱気が勢いよく排出され、体感温度が明らかに下がったのです。従業員の方々からも、「空気が動いて、ずいぶん涼しくなった」と喜びの声が上がりました。

そして、特に感動的だったのが室外機ミストの効果です。ミスト設置前と後でエアコンから吹き出す風の温度を測定したところ、なんと約5度も温度が下がり、より強力な冷風が送り出せるようになったのです。これは、室外機ミストによって室外機の温度が大幅に下がり、エアコンが最高のパフォーマンスを発揮できるようになった証拠です。さらに、室外機の表面温度を測ってみると、驚くことに約15度も冷却されていることが確認できました。この劇的な変化には、お客様の経営者様も「まさかここまで効果があるとは！」と大変驚き、そして喜んでくださいました。

お客様からは、「従業員が本当に働きやすい環境になり、皆が喜んでいます。特に室外機ミストの効果には本当にビックリしました」とのお声をいただきました。従業員の方々からも、「これで今年の夏は乗り切れる」「熱中症の心配が減って安心」といった感謝の言葉が多数寄せられ、私も大きな達成感を感じています。

今回のプロジェクトを通して、大型送風機と室外機ミストの組み合わせが、工場の熱中症対策としていかに効果的であるかを再認識しました。特に、室外機ミストは、ただ涼しくするだけでなく、エアコンの効率を上げ、電気代の削減にも貢献するという、まさに「一挙両得」のソリューションです。