工場のセキュリティ対策には「防犯カメラ」が有効な理由&4つの設置ポイント

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工場倉庫で発生しやすい犯罪のひとつが窃盗です。
また、不審者の侵入による被害は窃盗だけではなく、器物損壊や異物混入などの営業妨害行為、放火などに至るケースもあります。

そこで重要になってくるのが「防犯カメラの設置」です。

今回は、工場や倉庫に防犯カメラを導入するメリットや設置のポイントについてご紹介します。

工場や倉庫はなぜ狙われやすいのか?

死角になりやすい場所が多く、人目につかない

敷地の広い工場や倉庫では死角が多いです。住宅地や繁華街から離れている立地にあることが多く、昼夜問わず人気が無いなど、狙われやすい、犯罪が行いやすい環境といえます。

人や物の動きも多いため、ゲートが開放状態であるなど出入りがしやすく、従業員のセキュリティ意識も低くなります。

つまり、工場や倉庫は、外部からの脅威、内部からの情報漏洩など、あらゆる側面で常に危険にさらされている状態であると言えるでしょう。

 

製品や技術情報など、金銭的価値の高いものが多い

工場や倉庫には、高価な機器や機材類、材料や製品など、多くの貴重な財産が設置保管されています。また、顧客データや製造に関わる機密事項などが入っているPCなどが置かれている場合もあります。

にもかかわらず、防犯カメラの設置をしていない、警備会社のセキュリティーシステムに加入していないなど、一般の店舗や施設、オフィスビルと比べると、これと言った防犯対策を行っていない工場や倉庫が少なくありません。

 

令和2年侵入窃盗の認知状況の推移

令和2年侵入窃盗の認知状況データ引用元:警視庁ホームページ

警視庁発表のデータによると、令和2年(2020年)の侵入窃盗の認知件数は4万4,093件。1日に換算すると約120件の侵入窃盗事件が発生していることになります。

このうち住宅以外の侵入窃盗の認知件数は2万3,063件となっていて、工場荒らし、倉庫荒らしなどもこれに含まれます。

ここ数年、侵入窃盗の認知件数自体は減少しているものの、工場や倉庫などの事業所では、令和2年(2020年)のコロナ禍以降、人員削減や一時操業停止などにより監視の目が減るなどセキュリティーがますます手薄になっているため、決して安心はできない状況です

工場・倉庫に防犯カメラを設置するメリットとは?

防犯カメラを設置するメリット画像

工場や倉庫での防犯対策として、最も抑止力の高い方法のひとつが防犯カメラの設置です。
警備会社によるセキュリテイシステムの導入などに比べて、経済的ですぐに着手できる効果的な方法として、防犯カメラの需要が急速に高まっています。

では、工場や工場に防犯カメラを設置することによって、どんな効果が得られるのか見ていきましょう。

防犯上のメリット

1 外部からの侵入者に対する威嚇と不法侵入の抑止

侵入者プロファイリングによると、侵入者は必ず下見をします。
狙おうとする工場や倉庫に、防犯カメラがある、また死角にも防犯カメラが設置されていることがわかれば、犯罪者にとっては脅威となり、侵入抑止につながります。

2 従業員や関係者による内部犯罪の抑止

防犯カメラが設置されていれば、常に見られている、監視されているという意識が生まれます。
従業員や関係者だけでなく、納入業者や運送業者などの犯罪や不正行為を未然に防ぐ効果が期待できます。

3 録画による犯行の証拠確保

録画機能がある防犯カメラなら、万一夜間や無人の際に不法侵入や窃盗が行われても証拠として残り、警察に提出することができます。

管理上のメリット

1.工場・倉庫内の安全確認

防犯カメラの設置場所によっては、工場内における動線の見える化に役立ちます。従業員の行動に問題はないか、安全に動けているか、作業用機械等の動作確認など、チェック、改善に役立ちます。
離れた場所にある作業現場などの様子を確認できる遠隔操作が可能なカメラを使えば、より迅速な安全対策を講じることも可能です。

2.商品の管理状態の把握

防犯カメラによって、監視で工場や倉庫の敷地内に保管している商品や資材の異常や異変をいち早く知ることができれば、商品の品質管理や在庫管理に役立ち、これに関わる人員コストも削減できます。

防犯カメラを設置する際の4つのポイント

工場や倉庫のセキュリティー対策で、防犯カメラを導入する場合、その効果を最大限に引き出すにはどのように設置したら良いのでしょうか?
導入前に知っておきたい設置の注意点を4つお伝えします。

1.防犯カメラそのものが目立つ位置に設置する

防犯カメラの最大の目的でもある「犯罪抑止」の効果を得るために、隠れた場所、見えにくい場所は避けて、目立つ位置に設置するようにしましょう。
犯罪を未然に防ぐためにも、防犯カメラはその存在をあえて知らしめる必要があります。

工場や倉庫の敷地内、内部への侵入経路や動線を想定する、裏口や死角を抑える、などして設置場所を決めることで、より確実な防犯効果が得られます。
また、ライト付きの防犯カメラなども犯罪抑止には大変効果的です。

2.夜間にも対応した専用カメラを設置する

防犯カメラは、人のいない場所、明かりのない暗い場所、夜間でも撮影可能なカメラを設置しましょう。

特に工場や倉庫の駐車場、出入口、資材置き場など、屋外に防犯カメラを設置する場合には、雨やホコリなどに対応した屋外専用の耐久性のあるカメラを設置します。屋内用を屋外に設置すると、すぐに故障したり、画像が黒く映ったりなどのトラブルが起こりやすくなります。

防犯カメラ本来の効果を得るためには、設置場所の環境に対応した機種の選択が重要です。

3.広い範囲を高い解像度で撮影する

工場や倉庫は住宅や店舗などに比べて面積が広いため、全体をカバーするには広角で撮影する必要があり、そうなると必然的に被写体は小さくなります。
広角で撮影した小さな被写体でも、解像度の高い画像なら細かい部分まで確認することが可能です。

例えば、不法侵入があった場合に、防犯カメラの映像に犯人が映っていても、解像度が低いカメラでは識別できない可能性が高く、防犯効果は大幅に低くなります。

敷地が広く死角の多い工場や倉庫に防犯カメラを導入する場合は、広角撮影が可能か、高解像度であるかを事前にチェックしましょう。

4.映像の保存期間を確認する

防犯カメラにはあらかじめ撮影した映像を録画保存するメモリ機能が内蔵されているものと、レコーダーを一緒にセットするものがあります(レコーダーは防犯カメラで撮影した映像をハードディスクに録画)。

いずれの場合も保存容量がありますので、期間を決めてデータを保存する必要があります。

また、最近ではネットワークカメラと呼ばれる、インターネット回線を活用して映像の記録や視聴、管理を行える防犯カメラもあります。
インターネット回線に接続して自身の手元にあるスマホやパソコンなどの通信機器に記録した録画データを転送してくれる仕組みになっているため、どこに居ても工場内の様子を確認することが可能です。

製造業にとって工場・倉庫のセキュリティはまさに生命線

工場や倉庫の防犯セキュリティ事情とともに、防犯カメラの必有効性、必要性についてお話ししてきました。
不安定な社会情勢が続く中で、工場や倉庫などの事業所では、外国人も含めた窃盗犯による被害が後を経たず、中小規模の工場や倉庫では、こういった被害が経営の悪化に直結します。

大きなコストのかかる警備会社によるセキュリティシステムの導入に比べて、比較的ローコストで導入可能な「防犯カメラ」の需要が急激に高まっている背景には、こういった事情もあるようです。

ですが、ただ防犯カメラを買ってきて取り付けるだけでは、あまり効果は期待できません。費用対効果のバランスを考えながらも、もしもの被害で大きなダメージを被る前に、工場や倉庫の防犯・セキュリティ対策選びは、慎重かつ迅速に行うことが求められます。

日本の工場を幸せにする「解決ファクトリー」でも、LED付きソーラーライト付き防犯カメラや、敷地内の人・車の入場を管理するセキュリティーゲートシステムをご紹介していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

  • 工場・倉庫には商品や高価な機械などの資産が多くあるが、セキュリテイが薄い場合が多いため犯罪者から狙われやすい。
  • 令和2年(2020年)の侵入窃盗の認知件数は4万4,093件で、1日に約120件の侵入窃盗事件が発生している。
  • 防犯カメラの導入は、防犯上と管理上それぞれのメリットがある。
  • 防犯カメラの設置は、外部や内部からの犯罪抑止に役立ち、犯罪の証拠にもなる。
  • 防犯カメラの設置は、場内の安全確認や改善、商品管理にも役立つ。
  • 防犯カメラは、目立つ場所に設置することで犯罪抑止効果を発揮する。
  • 防犯カメラは、屋内・屋外で最適な機種を選ぶ必要がある。
  • 工場や倉庫の防犯カメラは、広角撮影・高解像度の機種を選ぶ必要がある。
  • 防犯カメラには、録画時間の確認や保存方法など様々なタイプがあり確認が必要。

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